次元の狭間で

最後の楽園、それはディスプレイの向こう側

こどものじかん[考察]

【以下、ネタバレを含む可能性があります。ご注意ください】

 

 

今回取り上げるマンガは私屋カヲル先生の『こどものじかん』です。

久々にビビっときた作品です。


アニメ視聴後、原作との相違やその後の展開が気になって仕方なかったので、すぐに原作である漫画も一気読みしてしまいました。

 

噂はかねがね目/耳にしていた(主に下ネタ的な意味で)のですが、実際に見て/読んでみるとかなり異なる印象を受けました。

 

そもそもネタにされているエロ方面は、あくまで大筋である物語やキャラクターを特徴づけるために用いられている感じがします。
そしてその大筋の物語ですが、なかなかに重く、重要なテーマを孕んでいて考えさせられるものがありました。親と子の関係、身体の成長のことなどなど...ませ過ぎなヒロインたちや、やや都合のよい展開(これは物語を円滑に進めていくためには仕方ないことでありますが)は現実離れしていながらも、そこには著者の、現実に対する鋭い眼差しが向けられています。


このように、表面上はラブコメ調ながらもその実なかなかの社会派マンガということが明らかになったのですが、キャラクターたちが何か問題に対して主張する際に、著者に「言わされてる感」が一切なく、あくまでキャラクター達が自ら思考し発言していると思わされます。そうした純粋にその世界に入り浸れるという没入感がより一層このマンガを面白くさせている要因だと思います。
著者の力量の凄まじさを感じさせるところです。

 

僕としては今まで読んだり見た作品のなかでトップクラスの面白さだと思っているんですが、表面上はやはりエロですし、ヒロインたちは色々な意味でかなり過激です。万人受けするというものでは無いかもしれませんが、ハマる人はとんでもなくハマると思います。僕はマンガを読み終わってから数日間「ああ終わったんだな...」としみじみとしていました。

かなりオススメな作品です。